イソトレチノインのお話

こんにちは。品川すずき皮膚科の院長の鈴木英子です。

当院でも開業当初から取り扱っているイソトレチノインについてお話します。

イソトレチノインはビタミンA誘導体の内服薬で重症ニキビ、酒さのみならず、脂腺増殖症というできものや、毛穴、皮脂過多などにも効果的です。当院でも保険診療では治らなかった難治なニキビの方や、脂腺増殖症が多発しており、手術ですと瘢痕が残ってしまいそうな方にはよく提案させて頂いております。下のお写真は脂腺増殖症が多発している方です。

開業から早もうすぐで４か月が経過しましたが、やはり３か月内服するとかなりの方が軽快するなぁという印象を持っております。ニキビの方は６か月１クールを目安にしております。これまでも多数自分自身もイソトレチノイン内服の治療経験がありましたが、やはり切り札になるようなお薬だと実感しております。

私自身も脂っこい皮脂が多い肌をしておりまして、30代後半から脂腺増殖症が顔に何か所かできたことがありますが、イソトレチノインを内服すると消えました。以前は出来る度にオペで切除していましたが脂腺増殖の場合は深い組織にまであるので術後に凹みがどうしても残ることがあります（自身のおでこにもわずかに手術の瘢痕の凹みが残っている部位もあります）。

20mgで１か月分16500円税込みで、内服１か月後の自費採血が5500円税込みかかります。女性は内服中＋１か月間は妊娠が禁忌になります。

ニキビはニキビ跡の治療は未だに完璧に治る治療はありませんので、いかに早く治すことが一番大切です。難治なニキビや酒さ、皮脂過多でお悩みの方はお気軽にご相談ください。

品川すずき皮膚科　院長　鈴木英子