ボトックス

ボツリヌス・トキシンとは顔の表情筋を注射することで筋肉の収縮力を弱め、小じわができるのを抑える治療です。注射後2~3日後から1週間ほどで効果が現れ、効果は3~6か月ほど持続します。
注射部位としては、おでこ、眉間、鼻根、目じり、あごなどがよく打たれる場所です。えらの張りや食いしばり、歯ぎしりにも咬筋という筋肉に効かせることで有効です。ガミースマイルといって笑う時に歯茎が見えすぎてしまう場合にもボトックスは有効です。
当院では韓国のヒューゲル社製のボツラックス(Botulax)、韓国のメディトックス社が開発したイノトックス(Innotox)を採用しています。ボツラックス、イノトックス両製剤ともに従来品であるアラガン社のボトックスと同等の効果、安全性があることが認められ、KFDA(韓国食品医薬品安全庁)から認可されています。イノトックスはヒト血清アルブミンや動物由来の成分を含まないため、アレルギー反応のリスクが低く安全性が高いとされています。また液体製剤のため希釈せずに使用可能なため、濃度のばらつきが生じにくく、希釈時の細菌感染のリスクを抑えることができるメリットがあります。

ボトックスの注意点

禁忌

妊娠・授乳中の方、全身性神経筋接合部疾患(重症筋無力症、筋萎縮性側索硬化症、ランバート・イートン症候群)、同種薬剤でアレルギーを有する方

妊娠、避妊について

女性は最終投与後2回の月経を経るまで、男性は最低3か月避妊してください。

他医療機関でボツリヌス治療を受けている方は事前に必ずお申し出ください。

治療後

治療直後よりメイク、洗顔は可能ですが、治療部位を揉んだり、強くこすったりしないでください。治療当日は激しい運動、サウナ、長時間の入浴、深酒は避けてください。注射部位や周辺のマッサージはしばらくしないでください。

ボトックスのリスク・副作用

内出血

注射部位に内出血(青タン)が発生する場合があります。起こった際には通常1~2週間ほどで自然に消退します。

アレルギー

注射の成分にアレルギーがある場合は、痒み、赤みなどの症状が発生する可能性がありますが、かなりまれな副作用になります。

感染

注射の際に注射針を使用しますが、感染が起こらないように注射部位は消毒を行います。
表情の違和感:1~2週間後の効果がピークになる際に、表情のひきつれや動かしにくさなどの違和感が生じる可能性がありますが、通常1か月程度でおさまります。おでこに注射する場合はまぶたが重い感じが出る方がいます。額の力でまぶたを開けていた方に多く、その場合は注射単位を減らす、額の上のほうに注射をするなどの方法を取ります。

制汗ボトックス、脇汗ボトックスとは?

ボトックスは汗を分泌するエクリン汗腺の働きを抑えるため、汗を抑える効果があります。
暑い季節に多い「洋服の汗シミ」「わきのにおい」など気になる方にはボトックス治療で汗を抑えることができます。「原発性腋窩多汗症」の方には保険適応の外用薬もありますが、毎日外用しないと効果がでないデメリットがありますが、脇汗ボトックスは一度の注射で3~6か月程度持続するため、夏の時期を快適に過ごせます。わきの皮膚の浅いところに15か所ずつほど細かく細い針で注射をします。治療時間はわずか10分程度です。

麻酔なしの冷却でも我慢できる方も多いですが、痛みに非常に弱い方は15分ほどの麻酔クリームを塗り、ラップで密閉する前処置を行うオプションを別途5,500円(税込)で受け付けています。
脇汗ボトックスは当院では自費治療のみとなり、通常100Uを両腋窩に打ちます。
腋窩はボツラックスのみの取り扱い、44,000円(税込)です。

副作用・デメリット

注射時の痛み、腋の浅い皮膚の層に打つため通常内出血は起こりにくいですが、起こる可能性はあります。アレルギー、感染など。

マイクロボトックスとは?

皮膚のごく浅い層(真皮層)に打つ、毛穴の改善や皮脂抑制、赤ら顔の改善などを主な目的とする微量のボトックスの打ち方です。筋肉の機能は保ちつつですので、表情ではなく、皮脂腺や汗腺に主に作用する打ち方となります。通常効果は2週間程度で現れ、4か月ほど持続します。美肌効果があり、毛穴の開きが目立たなくなったり、皮脂が減ったり、顔の汗が出にくくなったりして、全体的に肌がつるっとする効果を期待できます。マイクロボトックスで顔の赤みや、酒さの赤みが改善する報告があります。

マイクロボトックスはどのような方におすすめですか?
・顔の赤みが気になる方(赤みが強い方には当院にあるVビームをお勧めしています)
・毛穴の開きが気になる方
・顔の汗やテカリを抑えたい方
汗や皮脂が増える夏にお勧めの治療ともいえます。

費用(税込)

両頬もしくは鼻のみ 33,000円
全顔 55,000円
(ボツラックス、イノトックスともに同じ料金)

リスク・副作用:内出血、赤み

浅く打つため通常のボトックス治療よりは内出血は出づらいです。効果の持続は4か月程度なので、持続的な効果を期待する場合は年に3回程度注射が必要となります。

眉間、目じりのしわ、下顎のしわ

しわは一度刻まれるとボトックスでは治療できず、ヒアルロン酸注入などの選択肢になってしまいます。何も表情を作っていないのに刻まれているしわには、ボトックスはしわをより深くしない予防の効果しかありません。しわが刻まれてしまうと、ヒアルロン酸などの高額な注入剤の治療になるため、ボトックスは「しわがこれから刻まれるのを予防する効果」のある治療となります。
眉間やおでこに最もニーズが多いですが、梅干ししわといわれる下顎ボトックスや、カラスの足跡と俗に言われる目尻のしわにもよく使用されます。またバニーラインといって、うさぎの鼻のように鼻根部にしわがよってしまう場所にも良い適応です。
口角が下がる癖がある方は口角ボトックスという口角下制筋に打つことで口角を引き上げることができます。ボトックスの効果は3~6か月のため年に3回ほど打つ方が多いです。
各部位13,200円(ボツラックス、イノトックスとも)で、治療時間は5分ほどです。

エラボトックスとは?

エラには咬筋という噛しめるための筋肉があります。発達した咬筋がボトックスで小さくなることが期待でき、張ったエラが目立たなくなる「小顔」効果も期待できます。
また「食いしばり」「歯ぎしり」などがある方の症状も改善できるためお勧めです。歯医者さんで奥歯がすり減っていると言われたことがある、歯ぎしりが睡眠時に気になるなどいわれたことがある方は、頭痛や肩こりの症状にもつながっていることもありますので、ご相談ください。
麻酔は使用せず、左右の咬筋に数か所ずつ極細針で注射します。5分ほどで終わります。

リスク

内出血、注射部位の少しの腫れ、アレルギー、重だるい感じなど

費用(税込)

33,000円(イノトックス、ボツラックスともに同じ値段)

肩ボトックスとは?

パソコン作業などで長時間同じ姿勢を取り続けると、肩の大きな筋肉(僧帽筋)が緊張して、肩こりに繋がるといわれています。また肩こりは頭痛の原因にもなります。僧帽筋にボトックスをすると、筋肉の緊張が和らぎ、肩こりの改善が期待できます。また肩ボトックスは、肩こりだけではなく、美しいデコルテラインの形成にも有効です。盛り上がった僧帽筋がなだらかになることで、相対的に首が長く見え、小顔効果も期待できますので、デコルテが出るお洋服や花嫁さんのドレス、着物姿などにもおすすめです。
また社会人も肩こりにお悩みの方は多いです。湿布でかぶれる方にもおすすめです。
麻酔なし、冷却後に注射します。両肩に数か所ずつ注射し5分程度です。

費用(税込)

44,000円(ボツラックスのみの対応)

リスク・副作用

内出血、注射後の筋肉痛のような痛みが数日~1週間程度起こることがあります、ごくまれにアレルギー

ボトックスリフト、ネックリフトとは?

首の横しわ、たるみに有効なボトックスの方法です。広頚筋といわれる首を下方に下げる役割がある首の皮膚の浅い層に細かく注射をしていきます。主にタイトニングや首の横じわを改善し、フェイスラインをすっきりさせる効果も期待できます。またフェイスラインに打つ注射の方法もあり、輪郭にも打つことができます。2週間ほどで治療効果を実感し、通常3~6か月ほど持続します。
麻酔はなしで、施術直前に冷やすのみで、5分ほどで治療は終わります。

費用(税込)

広頚筋ボトックス 33,000円(ボツラックス、イノトックス)

リスク

内出血、痛み、注射部位の腫れ

外用剤・その他

イソトレチノイン

重症ニキビや皮脂過多や毛穴の開きの改善に使われるビタミンA誘導体の内服薬になります。日本では厚生労働省の承認が現在は取れていないため、保険適用外の自費の内服薬になります。
妊娠予定、妊娠中、授乳中の方には禁忌です。また内服中の献血もできません。
イソトレチノインはニキビの原因である皮脂の過剰分泌や角化を押さえて既存のニキビを減らす作用があります。当院が採用しているのはアクネトレントという製剤で10mg、20mgいずれも採用しています。
副作用など注意が多い製剤ですので、しっかりと適応があるかの診察、同意書を取得したうえで処方しています。また治療1か月後の採血は必須となり、採血代が自費で5,500円(税込)かかります。
10㎎30錠が13,200円(税込)、20㎎30錠が16,500円(税込)です。
通常毛穴の開きや皮脂分泌抑制には4か月以上の内服が、重症ニキビの方には半年以上の内服がお勧めですが、重症ニキビの方は蓄積量といって再発しにくい量があります。体重50㎏の方で20mg/日を約10か月、体重60㎏の方は20㎎/日ですと約1年が目安です。

どんな時に適応ですか?
  • 保険治療の塗り薬や抗生剤の飲み薬を使用しても長期間、繰り返しニキビができる方
  • 大型でしこりニキビ(嚢腫型ざ瘡)がある方
  • ニキビ跡になってしまう方
  • 酒さで鼻瘤のある方
  • 他の酒さで治療の効果の実感がなかった方
  • 皮脂の分泌が過剰な方
  • 毛穴の黒ずみが気になる方
酒さにも効きますか?
酒さは一般的に、保険適応のロゼックスゲル(メトロニダゾール軟膏)、自費治療になるアゼライン酸(ロート製薬のAZAクリア)、イベルメクチンクリームという外用薬やミノマイシン、ビブラマイシンという抗生剤の内服を行いますが、それでも難治な場合があります。外用薬にかぶれてしまうこともあり、外用薬が使用できない方もいます。イソトレチノインには酒さの丘疹、膿疱というぶつぶつを減らす効果があります。皮脂を減少させることで同時に顔の赤みが減る場合があります。ニキビと比べて4~6ヶ月と短い期間で大丈夫です。
10mgと20mgどちらから始めればよいの?
酒さや毛穴の開き、毛穴の黒ずみ、皮脂過多などには10mgから始めることもありますし、症状が強ければ20mgから開始することがあります。通常、ニキビには20mgからの開始をおすすめしています。
20mgでニキビができにくくなった際には最後の1~2ヶ月は10mgにして新しくニキビがでないかを確認し、やめる方法も取れます。また体重が多い男性の重症ニキビの方で20mgで副作用症状がない、もしくは軽微な場合は40mgに増量することもあります。用量の増量後は念のため1ヶ月後採血で異常がないかチェックします。副作用は用量依存的に起こるため、副作用が心配な場合は10mgからの開始でもよいので、ご相談ください。
飲み方は?
1日1回朝食後もしくは夕食後に内服してください。ビタミンA誘導体であるイソトレチノインは水よりも脂肪に溶けやすいため、食後に服用すると薬剤の吸収がよくなりますので食後に内服するようにしてください。
避妊期間は?
胎児の奇形や死産、流産、早産などが起きるリスクがある薬剤のため、妊娠の可能性がある方、妊娠中の方、授乳中も内服はできません。最後の服用日から1ヶ月は女性の方は必ず避妊してください。
副作用で出やすいものとは?
最も頻度の高いものは皮膚や粘膜の乾燥です。唇が乾燥するため、唇にはワセリン(プロペト)を、四肢や手などの乾燥が出た際には保湿剤で対応します。まれにガサガサする湿疹が出る場合がありますが、その際にはご相談ください。こまめに保湿することがお勧めとなります。
  • 採血異常
    まれですが、肝機能や脂質関連で異常値になることがあるため、内服1ヶ月後は必ず副作用チェックのため採血しています。
  • 脱毛
    まれですが、抜け毛が増えることありますが、内服中止とともに戻ります。
  • 頭痛
    頭蓋内圧亢進が起こることがあります。症状が軽い際には減量、症状が強い際には中止します。
  • うつ病
    以前報告はあったが、実際の因果関係は疑問視されています
上記のように重大な副作用を起こす可能性がありますので、厚生労働省の通知の通り、個人輸入することはできませんので必ず医療機関を受診し、医師の診察を受けてから処方してもらいましょう。
併用注意薬はある?
テトラサイクリン系の抗生剤であるミノマイシン、ビブラマイシンは頭蓋内圧を亢進させるため、頭痛の副作用が出やすくなります。
ビタミンAの内服薬は併用によりビタミンAの過剰症が起きやすくなります。
イソトレチノインを飲めない方とは?
妊娠の可能性がある方、妊娠中の方、授乳中の方、12歳未満の小児
その他の注意点は?
献血は男女ともに服用中、最後の服用から半年間はしないでください。
紫外線の影響を受けやすいため、紫外線対策を十分に行ってください。

以下に該当する方はご相談ください。

  • ステロイド薬を内服している方
  • うつ病などの精神疾患を抱えている方
  • ビブラマイシン、ミノマイシンなどの抗生剤を服用中の方
  • イソトレチノイン製剤、トレチノイン製剤でアレルギーの既往歴がある方
  • 肝機能障害がある方
  • ビタミンA過剰症の方

副作用・リスク

胎児奇形(催奇形性)、皮膚や粘膜の乾燥、頭痛、筋肉痛、骨痛うつ病

料金(税込)

アクネトレント 10mg 13,200円
20mg 16,500円
採血代 自費 5,500円

未承認医薬品等の表示

  • 未承認医薬品等(異なる目的での使用)
    イソトレチノインは、医薬品医療機器等法上において国内で承認されていません。
  • 入手経路等
    トルコのRecordati Ilac社から個人輸入しています。
  • 国内の承認医薬品の有無
    国内で同程度の効能・効果で承認されている国内承認医薬品薬剤はありません。
  • 諸外国における安全性などに関わる情報
    米国のFDA(食品医薬品局)など諸外国で承認されています。胎児の催奇形性、鬱、精神病などの精神疾患の副作用も報告されています。

AZAクリア(ロート製薬)

クリニック専売品の外用薬でアゼライン酸が20%含まれています。20%と高濃度のため市販はされておらず、クリニックのみでしか購入できません。にきび、酒さ、赤ら顔、毛穴の開きなどの症状がある方に効果があります。妊娠中・授乳中でも安全性が高く使用できる製剤になります。妊娠中は使用できない薬が多い中で天然成分の酵母由来の薬剤のため、安全性の高い薬です。刺激感は最初感じることもありますが、通常かぶれなども起こりません。またハイドロキノン4%と同等の美白効果も報告されています。
1日2回使用でき、使用開始時は1週間ほど外用後、数分間のひりつきを感じる方が多いですが、徐々に慣れていきます。処方には医師の診察が処方には必要になりますのでお気軽にご相談ください。

料金

1本15g1,980円(税込)

イベルメクチンクリーム

酒さや赤ら顔の時に使用する塗り薬になります。保険適応のロゼックスゲルより赤み(紅斑)に対する効果は高いといわれています。国内では保険適応がなく、自費の処方のみで当院では30g4400円(税込)で処方しています。イベルメクチンは皮膚の赤みや腫れを抑える抗炎症作用があり、毛包虫(ニキビダニ)といわれる酒さの原因にもなっているニキビダニを駆除する効果があり、酒さの切り札にもなる塗り薬です。妊娠中、授乳中の方は使用できません。個人差はありますが、通常1ヶ月以内に効果を実感できる塗り薬です。1日2回使用できますが、かぶれるかどうかまずは夜少量から顔の赤みがあるところにお試しください。また副作用としてかぶれや刺激感などが起こることがありますので、副作用症状が強い場合は医師にご相談ください。副作用がないのを確認し、徐々に塗り広げていってください。

料金

30g 4,400円(税込)

未承認医薬品等の表示

  • 未承認医薬品等(異なる目的での使用)
    イベルメクチンクリームは、医薬品医療機器等法上において国内で承認されていません。
  • 入手経路等
    インドのAjanta Pharma社から個人輸入しています。
  • 国内の承認医薬品の有無
    国内で同程度の効能・効果で承認されている国内承認医薬品薬剤はありません。
  • 諸外国における安全性などに関わる情報
    イベルメクチンクリームは、米国のFDA(米国食品医薬品局)をはじめ、諸外国で承認されております。

トレチノイン(TR)、ハイドロキノン(HQ)

トレチノインはビタミンAの一種でクリニックなど医療機関でしか処方が認められないものになっております。しみ、小じわ、にきび、色素沈着などに使われ、皮膚のターンオーバーを促すことによってメラニンを外に押し出すため美白効果があるといわれています。1日1回夜に使用します。トレチノインは最初の1~2週間赤みや乾燥などの刺激症状が出やすいですが、当院採用のものは炎症が起きづらい特別にナノカプセル化されたトレチノインを採用しています。トレチノインはハリ感を出す効果もあり、肌の若返り作用もあるため、30代頃からケアとして取り入れるのをお勧めしておりますが、どの年齢の方にも適切に使用すれば効果が出ることが多いです。
ハイドロキノンは美白剤ともいわれるもので、メラニンの生成を抑制する効果があり美白効果を発揮します。まれにハイドロキノンのアレルギーを持つ方がいるため、最初は顔の近くの首などで少ない範囲で試し塗りをするのがよいと思いますが、トレチノイン同様、当院が採用しているタイプはナノカプセル化された市販されていないタイプのハイドロキノンになります。市販されているハイドロキノンは濃度の低いタイプになり、効果実感が乏しいです。
トレチノイン、ハイドロキノンはしみ、肝斑、炎症後色素沈着の方にはお勧めです。
また冷蔵保存しないといけないタイプのハイドロキノン、トレチノインはどうしても面倒で塗り忘れてしまうことも多いのですが、当院採用のナノ化されたトレチノイン、ハイドロキノンは常温でも保存に安定なため、通常の保管で問題ないです。お忙しい方でも1日1回夜のケアもしやすいタイプになります。
通常いずれも3~6ヶ月程度の期間、外用するのをお勧めしております。

料金(税込)

ハイドロキノン4% 5g 1,980円
ナノハイドロキノン 15g 5,753円
ナノトレチノイン 5g 3,300円
10g 6,600円

10gはチューブタイプになるため、より管理しやすいです

スピロノラクトン

スピロノラクトンは利尿薬の一つですが、ニキビの治療薬として以前から使用されています。ホルモンニキビといわれるフェイスラインや顎のニキビを繰り返す場合によい適応があります。男性ホルモンの働きを抑える抗アンドロゲン作用があるため、皮脂の過剰な分泌を抑えることでニキビの発生を抑制する効果があります。スピロノラクトンは国内ではニキビに対しては未承認のため、自費診療になります。
また抗アンドロゲン作用があるため、女性に対する薄毛治療にも効果があります。

服用方法

1日1回25mgもしくは50mgから治療を開始し、100mgまで徐々に増量することもあります。用量依存的にマイルドな利尿作用があるため、朝食後などがおすすめです。効果実感は通常半年以上かかります。女性の薄毛治療で内服する場合は1年以上の長期内服がよいという報告もあります。ミノキシジル外用と併用するのもお勧めです。

副作用

頻尿、生理不順、倦怠感、食欲不振や嘔吐や悪心などの消化器症状、電解質異常

生理不順がある方はピルと内服することで生理不順がなくなります。ごくまれとはいわれていますが高カリウム血症などの電解質異常が起こることもあるため、内服後は採血チェックする場合もあります。

料金

スピロノラクトンは自由診療扱いになり、全額自費です。

1日1回
1ヶ月分
25mg 4,400円(税込)
50mg 8,800円(税込)

6ヶ月以上の内服継続で効果が期待できます。

注意事項

男性や妊娠中の女性での内服は推奨されていません。
降圧作用によるめまいなどが現れる場合があるので、高所作業や自動車の運転などには注意してください。

未承認医薬品等の表示

  • 未承認医薬品等(異なる目的での使用)
    医薬品医療機器等法上、スピロノラクトンは「高血圧症、浮腫など」の効能・効果で国内承認されていますが、ニキビ治療を目的とした使用については国内では承認されていません。
  • 入手経路等
    国内の医薬品卸業者から薬を仕入れています。
  • 国内の承認医薬品の有無
    スピロノラクトンは国内で承認されていますが、承認されている効能・効果および用法・用量と当院における使用目的・方法は異なります。
  • 諸外国における安全性などに関わる情報
    副作用として報告されているものに乳房痛、生理不順、不正出血などがあります。
  • 医薬品副作用被害救済制度について
    万が一重篤な副作用が出た場合は、国の医薬品副作用被害救済制度の対象外となります。

フィナステリド(プロペシア)、デュタステリド(ザガーロ)について

フィナステリドは先発品のプロペシアのジェネリック医薬品になります。プロペシアは米国メルク社が開発し、日本ではMDS株式会社が2001年よりプロペシアの臨床試験を開始し、2005年に国内で発売開始になりました。2015年より、より安く購入できるジェネリック薬のフィナステリドが販売されました。
デュタステリドはザガーロのジェネリック医薬品になります。2015年に承認された新しい内服薬です。プロペシア同様、男性ホルモンを抑える作用を持つお薬ですが、プロペシアより効果が1.3倍ほどとされています。毛根部のジヒドロテストステロン(DHT)がAGAの原因であり、フィナステリド、デュタステリドはこのDHTに変化する経路を抑える作用になっています。AGAの方は頭髪の成長期といわれる時期に毛が抜けてしまい、いわゆる毛周期といわれる毛のサイクルが早くなり、かつ毛自体も細いミニチュア化が起こるとされています。そのため薄毛になっていきます。
当院は効果がより高いデュタステリドのみの取り扱いになります。

料金表(税込)

デュタステリド0.5mg 30日分 5,500円

禁忌

重度の肝機能障害の方、女性の方

副作用

勃起不全、性欲減退、射精困難、乳房の腫れ、痛み、肝機能障害、初期脱毛

注意点

前立腺癌のPSA値に影響することがあり、PSAの検査を受ける場合は医師に申し出てください。内服を中止すると効果もなくなります。

ミノキシジルについて

ミノキシジルタブレットは育毛剤であるリアップの主成分であるミノキシジルの飲み薬です。フィナステリドやデュタステリドと一緒に内服することで相乗効果が生まれ、短期間での発毛に効果があります。
しかしミノキシジルの内服薬は髪の毛以外の体毛も濃くする副作用があり、血管拡張作用があるため、循環器系の疾患がある方は注意が必要となります。男性ホルモンを抑えるフィナステリドやデュタステリドと違い、女性でもミノキシジルは内服できます。当院では女性向けに、ミノキシジル外用薬、パントガール、スピロノラクトンも取り扱っておりますので、是非ご相談ください。ミノキシジルは通常、外用薬の方が副作用も心配なく始めやすいです。市販の女性用ミノキシジル外用薬は1%、男性用は5%と濃度が低いものになりますが、当院は10%を取り扱っています。効果が出るのに4ヶ月はかかりますので、最低この期間は外用することが大切です。この薬にかかわらず、薬の使用をやめると元に戻ってしまうので、効果が出た場合はその後も使用を続けてください。

副作用

初期脱毛
飲み始めの1か月以内に抜け毛が増えることが1週間ほど起こります。その後は脱毛がおさまりますので、ご安心ください。
全身の多毛
ミノキシジルタブレット(内服)で体毛が濃くなる副作用がみられますが、内服をやめるとその副作用もおさまります。
注意点
女性は妊娠中、授乳中などはミノキシジル外用薬、内服薬ともに使用できません。また男女ともに血圧、心臓疾患などがある方は使用できません。

料金(税込)

ミノキシジル外用薬
(ミノキシジル10%)
60ml(約1ヶ月分) 6,600円
ミノキシジル 5mg(30日分) 5,500円

ミノキシジル局所注射(AGA、薄毛)

ミノキシジルは内服、外用治療がありますが、頭皮の薄毛の気になる場所に注射ができる頭皮注射(メソセラピー)もあります。直接注射できるので、内服薬や外用薬より高い治療効果があります。また局所のみの作用のため、副作用が起こりにくいメリットがあります。ミノキシジルの血流改善効果が有効とされています。男女ともに行える治療ですので、男性はもちろん、女性の薄毛にお悩みの方でパントガールやミノキシジルの外用薬、スピロノラクトンの内服薬などで効果がない方には検討していただく治療になります。2~4週間おきに治療を行い、治療開始後3~6か月で発毛効果を実感できることが多いです。

費用

1回33,000円

副作用・デメリット

注射時の痛み、出血、内出血、腫れ、むくみなど

AGAは発症から早期のほうが治療効果が高いと言われるので早めに治療をするのがお勧めです。塗り薬、飲み薬、注射薬を症状により組み合わせることで改善効果を期待できます。

未承認医薬品等の表示

  • 未承認医薬品等(異なる目的での使用)
    医薬品医療機器等法上、ミノキシジル(内服、注射)は国内では承認されていません。厚生労働省より肝機能障害などの健康被害への注意喚起があります。
  • 入手経路等
    ミノキシジル注射:当院医師の判断の元、イタリアのMesoMedica社より個人輸入しております。
    ミノキシジル内服:当院医師判断の元、インドHealing Pharma社より個人輸入しております。
  • 国内の承認医薬品の有無
    ミノキシジル(外用薬)は厚生労働省により承認されています。国内で承認さてれいるAGA治療薬として「フィナステリド」、「デュタステリド」があります。当院のデュタステリドは国内の医薬品卸業者から薬を仕入れています。
  • 諸外国における安全性などに関わる情報
    米国のFDAにて高血圧治療治療薬として承認されていますが、AGA治療薬として承認されている国はありません。
  • 医薬品副作用被害救済制度について
    万が一重篤な副作用が出た場合は、国の医薬品副作用被害救済制度の対象外となります。

パントガール(Pantogar)

女性の薄毛や抜け毛を改善する内服薬です。世界で初めて、女性の薄毛に効果が認められた治療薬です。
ドイツで生産され、臨床試験では、びまん性脱毛(女性の薄毛)の患者さんに3ヶ月の服用で70%の方に改善・効果が認められています。主にびまん性脱毛症、分娩後脱毛症、白髪の予防など様々な症状に有効です。効果として、薄毛や抜け毛の改善、発毛促進、髪質改善、爪の改善にも効果があります。爪が薄くなった、割れやすくなったという相談も皮膚科では多く女性を中心に見られます。その際にはパントガールをお勧めすることがあります。毛髪の成長に必要な栄養素が豊富に含まれており、有効成分として、D-パントテン酸カルシウム(ビタミンB5)、L-シスチン、ケラチンが含まれています。1日3回食後に1カプセルずつ服用し、効果が出るまでに3~6ヶ月程度の期間が必要とされています。長期間内服しても問題がない飲み薬で、体の毛が増えるなどのような副作用もないため、女性の脱毛症状や爪の症状が気になる方は始めやすい内服薬となります。

副作用・注意点

通常副作用は起こりませんが、軽度の腹痛、下痢、めまい、頭痛、動悸、胸やけなどが起こる可能性もありますが、非常にまれです。12歳未満の未成年、妊娠中、授乳中の方は服用できません。

料金(税込)

パントガール 1ヶ月分(90錠) 11,000円

未承認医薬品等の表示

  • 未承認医薬品等(異なる目的での使用)
    パントガールは、医薬品医療機器等法上において国内で承認されていません。
  • 入手経路等
    ドイツ MERZ社から個人輸入しています。
  • 国内の承認医薬品の有無
    国内で同程度の効能・効果で承認されている国内承認医薬品薬剤はありません。
  • 諸外国における安全性などに関わる情報
    諸外国で重篤な安全性情報の報告はありません。

ベーシックケア

酒さ、あから顔、にきびの方への基礎化粧品として発売されたベーシックケアシリーズ。ベーシックケアAZは乳液タイプで、刺激感も少なく3%のアゼライン酸が含まれていますので、酒さ、にきび、赤ら顔の方におすすめです。ベーシックケアローション(化粧水)もさっぱりとした使い心地でいずれも院内販売していますので、診察時に医師にご相談ください。またこれまで使用したことがある方など、物販のみでも販売していますので、その際には受付に「ベーシックケア購入のみ希望」とお申し出ください。通常のスキンケア、アトピー性皮膚炎、乾燥肌などいずれの用途の保湿にも使用可能です。ご相談ください。

料金(税込)

ベーシックケアローション(化粧水) 1本 4,400円
ベーシックケアAZ(乳液) 1本 4,400円